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チームストーリーによるPBLふりかえり

ふりかえり7 min read

First

一年間の大学院の PBL 活動が終わったのを最後にふりかえってみましょうという ことをやったのでメモ.

ふりかえりとは,スクラムならスプリントなどの一定の期間を対象に 振り返って次に活かす ために行うというのが現代的な捉え方だろうなーと思っているのですが,そういう意味では PBL 終わりに一年をふりかえるというのはいささか遅きに失した感があります.なんせ僕らには次がないので・・

というのを織り込んだ上で,メンバ各自が次のそれぞれのチーム活動で活かせるように,という 前提をおいてふりかえりを行いました.
一年を思い出しふりかえるのに, チームストーリー を利用した.

チームストーリーとは

いい感じの説明がみつからなかったので,一番近いリンクを貼るんだけれども.
https://www.funretrospectives.com/the-story-of-a-story/

もしくは「アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック」をもっている方は「手法 07 チームストーリー」を参照してほしい.
以下,基本的にはこの本のとおりに説明・実施した.

実施の流れ

チームストーリーの流れをざっくり説明するとこんな感じですすめる.

  • ストーリーを描く
  • ストーリーを共有する
  • コミュニケーション/コラボレーションについて議論する

この「ストーリー」については次の 2 種類を挙げていき,できれば違う色の付箋でわけて貼るようにするとよい.

  1. やった/起こった事実
  2. そこで発生したコミュニケーション/コラボレーション

期間の長さによって時間配分が変わってくるんだけども,一年というスパンはどんだけ長くとっても どうにもしんどいので,ちょいちょい誘導を挟みつつ次のような時間配分とした.

  • 導入(5min)
  • ストーリーを描く(25min)
  • ストーリーを共有する / コミュニケーション/コラボレーションについて議論する(90min)

導入でかんたんにふりかえりの意図とか進め方,Google Slide のリンク共有(今回は Slide の共同編集機能を使って実施した) をしてから,よーいどん ではじめた.

ストーリーを描く

一年をふりかえっていくと,不思議なものでチームとしてうまくいっていなかった最初の時期のほうが印象に残る出来事が多かった.
逆に後半は直近も含んでいたのに,最終発表とか共同で論文書いたとかリリース絡みの出来事ばかりが出る傾向にあった.

ファシリテータの進め方としては,各々の出来事の出方を見つつ,「この時期はどうだったっけ?」とか「XX さんの一番盛り上がってた時期は?」 とか水を向けていった.
基本的にはなに書いてもいいよ という雰囲気を作ることが大切.そういう意味で,チーム内で話題になった写真とかアイコン,画像とかを貼るのも いいんじゃないかなと思います.

ストーリーを共有する

ストーリーを共有するコミュニケーション/コラボレーションについて議論する は出来事ごとに混ぜ混ぜにして実施した.
行ったり来たりすることで,「このときのアレはいい感じのコラボになってた」「でも,こう改善する余地があったと今では思う」 という話が自然と出てくる.

できあがったチームストーリー

議論する

最初のチームビルディングについて,各自思っていることが多くあって,発見の多い会となった.
チームがうまくいく/いかないは当初の立ち上がりが重要ということを認識できたし,僕らは フルリモートでの PBL という形態だったぶん,コミュニケーションのタッチを多くすることで そのぶんを補った.その是非についてもあらためて会話することができた.

所感

本にもあるとおり,なにも一年とか長大な時間じゃなくてもふりかえりに使えると思った.
箇条書きすると以下のような感じ.

  • 一定,ファシリテーションの力が試される
  • ダメ出しは最小限に(長期間をふりかえるときはどうしても減点方式になりがち)
  • ふりかえりに集中するにはやはり,他にスクラムマスター呼んできてファシリテーションお願いしたほうが集中できると思った・・

おまけ

最近,社のほうで毎週,スクラムマスター・イーブニング というスクラムマスター及び有志の 自由参加の集会をやっている.
ここでは,スクラムのいい話の他に,社内事情(これはとても大切・・)やプロジェクト運営まわりの 知見とかいろいろ情報交換ができてすごくよい.
(あと自分でこれはできてないなーというところが見つけられたり・・)