僕の父親は息子の勤めている会社名を覚えた試しがない
— Diary — 7 min read
転職メモ
人生 2 度目の転職をするので,それに際して考えたこととか.
よくある XXを退職しました
ZZに入社しました
みたいなことは書かないです.1
最初 に僕の考えを書くんですけど,転職活動自体はカジュアルに断続的でもいいのでやるべきで,
自分の市場価値とか市場で何がウケているのかとかキャリアの道筋をどう客観的に考えたらよいかとか,
そういう一人だと見極めるのに限界があるような話をする場は必要なんじゃないかなーと思っている.
昨今だと,せっかくエージェントが時間割いて無料で話聞いてくれたりするので,
利用しない手はないかなと.
そこで,もしタイミングとか好条件とかたまたま現環境と折り合いがつかないとか そういう話があるのであれば,実際に転職するかーとなるだろうし,そのくらいにライトに考えといたほうが健康的だと思っている.
今回もいくつか考える転機やポイントみたいなものはあって,それらが
たまたま合致した(と僕は思った)ので,実際に転職に踏み切ったわけだけれども.
新卒で入った会社に 13 年くらい在籍してから移ったところを 1 年くらいで去ることになったので,
この事実についてはちょっとばかし考えた.
たとえばこんなことだ.
- もう数年頑張る選択肢はないか?
- ジョブホッパーになってしまわないか?(辞めグセがついてしまわないか?)
- 新しいところで人間関係を作り直すことになるが大丈夫か?
- 裏をかえすと,1 年の在籍期間でそれなりに関係を築いていたよね,キミ?
これらをノートに書き出して,それに対する理由,反論,あるいは考察みたいなものを書き足していった.
途中どうしても恨み節とか不満,あるいは次に検討していたところへの期待,不安とかが入り交じるんだけども
そこは素直に書き連ねた.この作業は一週間くらいかけて時間を見つけてやって,そのへんに売ってる 30 枚ノートの半分くらい埋まった.
最終的にすべてにきちんと答えを出したわけではないんだけども,見返して これは移ってもいいな
と思えたので,いただいてたオファーを承諾した.
この工程は体験がよくて,次のような効果を明晰に感じた.
- 問答に近い文章形式にすることで,考えの整理と明文化をすることが出来る
- 時間をかけることで短期間ではあるが,自分の考えの変遷をトレース出来る
- 納得感の蓄積
- (何考えたかすぐ忘れるので備忘録)
とくに 納得感の蓄積
が大きい.発端や過程,結果がどうあろうとも,それにたいして自分自身の納得感を醸成しておくことは非常に重要だ.
それが大きな決断になるならなおさらで,分析と考察に加えてそれを受けてどうするか,どうしたいかまでを明文化することで
それを受け入れやすくする下地を自分のなかにもつことが出来る.
・・なんか話が結局,大きくなってしまったような気がするけども,そういうわけで転職することにしました.今後とも仲良くしてください.
ものごとを決めないといけないときは,ノートに書き出して自分と問答するといいよ以上.
Footnotes
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ああいうのはセルフブランディングの一種で,僕|私はこういう考えのもと,この会社の方針についていけなくなって,こっちのよりよい会社に行くことにしましたとか, とてもよい環境だったんですけど,次のステージにいくために違う道を選びましたとか,喧嘩して辞めてたりすると社長がワンマンすぎてもう無理でしたとかetc. 人生いろいろで大変ねぇと思うし,それなりに興味深くも読めるんです.ただ,なんか読み終わったあと,僕は底意地が悪いので で,キミらこんな自己顕示欲が 8 割みたいな 話書いてヨシヨシって褒めてほしいわけ? とそんな残忍な気持ちになることもしばしばで,もし自分が人にそんなこと思われたら泣いてしまうかもしらん. ↩